black
□満ちる
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別に女を守って来た訳じゃない。
この人となら…って、流される男が居なかっただけ。このルックスで体付きだからあたしが男を知らない。
な〜んて、信じないわよね。
それ処か、飲み仲間の一角や修兵、恋次達との関係まで疑われたり。
それが、ある日、突然。初めてを奪った相手が、自分隊の隊長だったんだから。世の中不思議よ!
だって。
あの人!
成りは子供だし!真面目を絵に書いた様な仕事人間!!
……なのに。
あたしを征服する姿は一匹の雄で。
強がってはみても…怖くて怖くて。
大海原に投げ出されたかの如く、しがみ付いて…嵐をやり過ごす以外に道はなかった。