sweet

□抱擁
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「放して下さい」


乱菊の弱々しい抵抗の声に日番谷は唇をニッと上げ、艶やかな金髪に顔をうめる。

甘い華の香りがする。

どうしてこんな展開に―――…
執務室のソファーで眠ってしまった日番谷に上衣をかけようとしただけなのに。


眠っていたとばかり思っていたのにがっしりとした腕が、乱菊の華奢な腕を捉えその甘い躰を己の腕の中に閉じ込めた。


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