物語-弐


□『 初めての贈り物 』
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それからも毎日剣心は出掛けて行く。

私はどうしていいかわからず、気づいたら剣心が出掛けるようになってから二週間。




「「剣心が浮気だぁ?!」」


私はついに堪えきれず、赤べこで働く弥彦の所に左之助と言って打ち明けた。


「だって、左之助といたって嘘つくのよ。それに女物の香水の香りがするの。」

必死に話すと、弥彦と左之助も考え出す。


「あぁ見えて剣心はモテるからな。」

「人から好かれる才能はピカイチだ。」

「不安になるようなこと言わないでよ!」

「よし!」


左之助が立ち上がる。


「明日、剣心を尾行しようぜ。それで何処に行って何をしてるか突き止めるんだ。」

「そうだな。薫、何があっても取り乱すなよ。」

「だ、大丈夫よ!」


そして私達は明日剣心を尾行することに決めた。

その日は左之助も家に泊まることになった。








そして次の日。


「じゃあ、薫殿。行って来るでござる。」

「行ってらっしゃい。」


いつも通り剣心は出て行き、いつも通り私は見送る。


「よし。行くぜ。」

「おう。」

「……………。」

「なにやってんだよ、薫。お前が気になってるから協力してやってんだぞ。」

「そうだけど…。」

「見失っちまうから急ぐぞ。」

「来い。」

「ちょっと、引っ張らないでよ!」





 
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