物語-弐
□『 すきなとこ 』
1ページ/3ページ
私の好きな人。
それはあそこで洗濯物を干してる、緋村剣心。
あんな見かけだけど、実際は二十八歳。
あんな見かけだけど、闘ってる時の表情は目を奪われる。
「……なんでござるか?」
「えっ?」
「さっきから見つめられていては恥ずかしいでござるよ。」
そう微笑む。
笑顔が優しい。
料理も上手。
刀を持たされば剣心に敵う人はいない。
「おろっ。」
干した洗濯物が顔に落ちたみたい。
「なにやってるのよー。」
こんな可愛い所もある。
剣心のすきなとこを言ったら、言い切れないくらい沢山ある。