―鳴 キカク 夢―
□神様と私の誤解
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〜神様とワタシの誤解〜
「“聖人”まで後少しですね」
「あぁー、くそぅ」
俺様、ヒダン
今、ジャシン教本部受付にて昇格試験を受けたが…落ちちまった
「ジャシン様ー、俺はまだ未熟なのかよ〜?」
ジャシン教には5段階評価があり、まず最初は“信者”、それに信仰心や組織の為に何をしたかで徐々にランクアップしていく
で、俺様は今、“死神”ランク。最高ランクの“聖人”になるためにジャシン教の為に裏切り者や異教徒、無駄な魂などザクザク狩ってきた。
元々“聖人”ってのはカトリックや仏教で使うもんらしーが、俺達も嫌味として使ってる。
あたかも“同類”って意味で。
ギャハハッ笑える!ざまぁみろ
「さぁ、今日も聖人目指して魂狩りますかぁ〜」
この日俺はそう意気込み、ある里をターゲットにした
――そう、俺はジャシン教の“聖人”になりたいんだ。
誰かに崇拝されて崇め奉られんのなんて真っ平ご面倒だってのに……
「あっ、あなたは…あの時の……」
「あぁ゛ん?」
「ワタシの…神様っ!」
「げぇっ!なんだこの阿婆擦れっ!抱き着くな!」
―な、なんでこんな事に……。
「神様が私の前に2度も現れるて運命ですよね!!」
「てめぇ、聞いてんのかよ…だから俺は」
「あぁーっ!!いいんです!!今日はプライベート、オフなんですよね!?人間に成り済ますためにそんな汚れたケープを羽織っているんですよね?」
「あぁっ!汚ねぇって言いやがったな!」
「あぁーもぅっ!!さすが神様!人間の演技も上手です」
「話になんねぇ………」
俺はあの後、魂狩るのに調度いい戦場を選んだ
そこは俺が来るまでもなく辺りは殺伐としていた…
そして手っ取り早く今にも事切れそうなヤツにトドメをさしていた。
そしたらコイツが…
この女が…
俺を神とか、言いやがった。
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