REBORN!
□時には言葉にしてほしい
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三時間目
俺達は体育の授業。
サッカーだったんだけど
やっぱり俺のダメツナっぷりは発揮される訳で。
「ツナっ!ボール行ったぜ!」
「わ、うん!あ、ちょ」
ドカッ
山本の声に振り返った瞬間、ボールが顔面に直撃した。
+++
「悪いなツナ。大丈夫か?」
「うん、大丈夫っ!そんな事よりごめんね付き合わせちゃって…。」
「いいって、俺が悪いし。」
ほんと、俺ってダメツナ…。
水道で鼻血がついた顔を洗う。
「鼻血、止まったか?」
山本が心配そうに顔を覗き込んでくる。
「ちょ、あんまり見ないでよ!恥ずかしいんだから///」
いくら親友でも鼻血を流すみっともない姿は見られたくない。
「あ、血ついてる。ちょっと待てよ、拭いてやるから。」
言うと、山本はティッシュを取り出して顔を拭いてくれた。
「ん、…。ありがとっ」
+++
一方その頃応接室では――…
グラウンドの片隅を見つめる
いつになく不機嫌な雲雀がいた。
(何いちゃいちゃしてるの…)
そう
雲雀が見ているのは、グラウンドの片隅の水道にいる沢田綱吉と山本武だった。
無意識に壁を蹴る。
(僕の綱吉なのに…)
むかつく。