REBORN!

僕だけを見て
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「あははははっ!」


『なんでやねん!』


「ひ、ひぃ―っ、ははは!」



「…こんなののどこが面白いの?」


「な、に言ってるんですかッ!面白すぎますよははははは!」



「はぁ……。」


横で溜め息を吐いているのは俺の大好きな恋人である雲雀さんだ。



今俺達は応接室で漫才のテレビを見ている。



「ねぇ、綱吉…。」


「あ、ちょっと待って下さいっ、今良い所なんですから!」


俺がそう言ったら、横で少しふて腐れた様な雲雀さんの顔がちらりと見えた。


(まぁ今はそれどころじゃなくて……。)


『アホか!』


「くっ、あはははは!」




10分後――…




「はぁ〜…、面白かったですね、雲雀さんっ。」



…………あれ?


「雲雀さん?」


「……何。」


「あれ、怒ってますか…?」


何か声にトゲがあるような……。


「……別に。」


あ…怒ってる…。


「ごめんなさい…。」


「別に怒ってないってば。」




(どうしよう……。)


「あの………」


「綱吉、紅茶飲む?」


「え、あ…はい……」



カチャンッ!


「はい、どうぞ。」



「…ありがとうございます。」


「どうしたの?」


「いえ………」



どうしよう…本気で怒ってる?


いつもは目があったら優しく笑ってくれるのに…今はすぐ逸らされちゃう…。



こんなのやだっ……



「ごめんなさいっ……」



ぽろっ



「…………!!」




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