□とまと姫V
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...zZZ
















...!

















僕はこの世界で



寝たり起きたりを繰り返していた。

















飽きた、な。

















この世界とはとまと姫の世界




とまと姫の精神の世界













でもずっと待ってる





ずっと
ずっと
ずっと











僕のとまと姫は



忍耐強い男が好きだって言ってたな














僕は忍耐強いよ?



だから、早く来てよ














今の僕には
姫に捧げる



薔薇もクッキーも




何もないけど



愛なら。



僕の最高傑作の愛と

やっと完成した愛の唄。







聴いて欲しいな...
















僕は体を持ってない

精神で成り立っている
不完全な躯しか持ってないけど


















抱きしめたいよ...
声が聞きたいよ...
僕に会いにきてよ...























...とまと姫?!




僕に会いに来てくれたんだね?!





この僕に!
















あぁ...大好きです。





姫のその意地汚い笑顔が


意地悪で僕すら食べてしまう姫が。
















ん?何をしているの?姫?














心臓?僕の心臓が欲しいって?







それは無理だよ。


精神で造られている躯から心臓を抜いたらどうなるか、




姫もよく知っているじゃないか。































姫は笑う


「私は貴方の心臓が欲しいの。貴方の言葉なんていらない」


















...!



心臓が...



















姫は笑う


「ありがとう」って





















どうしよう


姫のとんでもない我が儘聞いちゃったな








僕が生きれる世界を探さなきゃな...

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