闇
□とまと姫Ⅱ
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何百年か経って
僕は目覚めた
あぁ、僕のとまと姫
僕の愛が届いたんだね
残念だけど
僕はまだ
姫への愛の唄が
完成していないんだ
完成まであともう少しだけ待っててよ
あぁ、今日も
麗しい
君が見せる一つ一つの動作に
僕は魅せられるんだ
君からの愛のキス
血の味がした
僕以外の違う人とでも唇付けを交わしたの？
姫、どうして答えてくれないんだい？
刹那に僕の心臓から
血が降るんだ
そうか、僕の姫様は
愛してる者を喰うのか
僕は君に喰べられても
構わない
僕の
血肉は
君の精神を支え
僕の心は
君の心に
僕のとまと姫
僕を喰べて
疲れたみたいだね
さあ、ゆっくりお休み
僕の躯の痛みは
君からの愛で
何も、感じないんだ
君からの愛しか、
感じない
zZZ