novel
□食欲旺盛
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とびっきりのご馳走
それは君以外に
見つからない
だから、ずっとずっと
そばにいてほしい
「リカルドー、腹減った!」
『同感だベルフォルマ』
俺達はとても動ける状態にないほど腹をすかせている。
ならば食物を買えばいいだけのことなのだが、
あいにくセレーナとコーダの大食いのせいで無一文に近い。
ぐーぅ、きゅるるる…
盛大に鳴る腹の音を耳にし、狂ったように笑い出すベルフォルマ。
「ハハハッ、オレもう駄目だぜ!おかしくてしょうがねェ!」
それを見た俺まで口元が緩みそうで、目線を逸らしてみる。
『そろそろ黙れ。笑えば笑うほど体力を消耗しかねん』
こういう時こそ静かに眠るべきなのだろう。
それにしても腹が減ったな…
『いい事を思いついたぞ』
「ああ?んだよソレ」
仰向けに転がるベルフォルマが、頭だけを上げて伺う。
その耳元に近づくと
俺は低く囁いた。
『お前を喰えば腹が膨れそうだ』
真っ赤な彼を抱き起こしつつ、背筋を指でなぞり始める。
「膨れねぇッ!/// ちょ、待てって///」
『あきらめるんだな。』
ひょんなことから始まる戯れ
少しぐらいは満たされたところで
バチはあたるまい。
可愛いお前が
何よりも美味いのだから
end.