novel
□ほっぺたに何とか
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『スパーダ、ねぇスパーダったら!』
「…うるせぇ。」
人の耳元で大声を出すルカにイラつく。
コッチはまだ寝起きだ
完全に覚めない目を更にすがめる。
『もう、どこでご飯食べてるの?』
眉をひそめて言われた。
どこで食ってるかなんて、聞くまでもねぇだろ。
人間は耳で飯食うか?
食わねぇよな。
「ふぁぁーっ…」
でっかいあくびをひとつし、止めていたフォークを動かし始める。
眠くて料理の味がいまいち分からない…
『スパーダ』
「何だよ」
『ホラ、こっち向いて』
(ペロリ)
『―っ///』
何しやがる!
と勢いよく立ち上がると、ルカは意地悪そうな微笑みで言った。
『ごちそうさま/笑』
アイツに舐められてから気がついた。
オレ、頬で飯食ってたっぽい
何て恥ずかしいことか…
「ちくしょー///」
(スパーダのほっぺのごはんつぶは、これ以上にない程極上だったんだ)
(end)
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