novel
□情事後の二人
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『おい、どこか痛くはないか?』
「いってェーよ、すげぇいてぇ!」
お前盛りすぎ…
と怒鳴ってやりたいが、オレだってあの時はビックリするくらいあいつを求めた
人のことなんて到底言えやしない。
『…悪かった。お前を見ているとつい、な』
「バカ野郎」
『お前がな/笑』
『ちっげぇ!お前だよッ///』
たわいない話で笑いあい、ゆっくりと寄り添う。
『疲れただろう、もう少し休むといい』
「ん、そうする…」
ぎゅっと抱きしめてくれるリカルドの体温がひどく心地よくて、
またもや睡魔が襲ってきた。
――愛している
なんて、眠りに入る前に聞こえてきた気がしたけれど
オレは意識が切れる寸前で、紡ぎ返すことはできなかった。
それでも、絶対に伝わってるよな?
オレ達は誰にも破られることのない
深く、愛しい絆で結ばれた仲だから…
(end)
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