Bleach Novel

□Fight
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【Fight】・・・Victory of charm?


*・*・*・*・*


「ん〜っ」

「くぅ〜っ」

便所から戻ってくれば部屋の中からなぜかうめき声が聞こえる。

扉を開け、口を開こうとした瞬間井上の気合いの入った声が響いた。

「はぁっ!」

「うわぁ」

ダンッ

何かがぶつかった音がしたと思ったら遊子が井上の片手を持って思いきり叫ぶ。

「勝者織姫ちゃん!」

「いえーい!」

「…何してんだ?お前ら」

笑顔フルパワーでピースする井上に

悔しがる夏梨。

今日は井上が俺ん家に夕飯を食いに来てくれた。

おまけに片付けとかまで手伝ってくれて遊子が喜んでたっけ。

でもって居間でゆっくりテレビを見てたんだよな?確か。

なのになんで今この盛り上がり?

全然現状を察せない俺に遊子が説明してくれた。

「さっきね、急に思い立って食後の運動に腕相撲やってたんだよ、織姫ちゃん強いんだよ〜」

「そ、そうか」

まぁな、高校生と小学生だったら井上のが強いだろ?

普通に考えて。

なのになんでそんなに嬉しそうなんだ井上。

夏梨も本気で悔しがるな。

「おっかしいなぁ…絶対織姫ちゃんに勝てると思ったのに」

「ふふふ〜こう見えて力はあるのですよ」

井上がむんっと力拳を作ってみせる。

ああ…どんなポーズでも可愛いって思ってしまう俺はある意味末期かもしれない。

「お兄ちゃんも織姫ちゃんとやってみる?」

「黒崎くんも参戦ですかな?負けませんぞ!」

遊子の提案に井上がのっかてくるが…

「いや俺は…」

いくらなんでもそれは勝ち負けが目に見えているだろ?

仮にも高校生男子と女子、しかもこちとら死神代行業で日々鍛えてるっての。

そりゃ妹たちの前で堂々と井上の手に触れられるってのが嬉しい誘いだけどよ…
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