Bleach Novel
□気になる二人の関係は
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『気になる二人の関係は』・・・十一番隊編
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久しぶりに尸魂界へと来た一護と織姫。
用事はさっさと終わったのだが十一番隊のメンバーに引き留められ今はその隊舎まで来ている。
一護は着くなり一角たちに連れ去られしまい、織姫はやちるとのんびりした時間を過ごしていた。
「このお菓子美味しいねーやちるちゃん」
「まだまだあるよ」
「本当?嬉しいなぁ」
二人はテーブルの上に山盛りになったお菓子を端から平らげていく。
そのほとんどはやちるの口に入っていったのだが。
「ね〜ぷるるんはいっちーとらぶらぶなのぉ?」
「や、やちるちゃん。急にどうしたの?」
「ねぇねぇどうなのぉ?」
織姫の戸惑いなど気付かずに、やちるは目をキラキラさせて尋ねてくる。
「えっと…らぶらぶって程じゃないけど…それなりにって言うか…らぶらぶになりたいなとは思ってるんだけどなかなか…ってあたし何言ってるんだろ」
「ふぅん…ぷるるんはいっちーのことスキなの?」
「えぇ!…えっと…その……ス、スキだよ?」
「ふうん…ぷるるんの片思いなんだぁ」
ザクッとやちるの言葉が織姫の心に刺さる。
なんとか弁明しなくてはと頭を巡らせた。
「あのね、やちるちゃん。一応ねお付き合いはさせて貰ってるんだよ?」
「おつきあい〜?でもらぶらぶじゃないんでしょぉ」
「うんとね、それなりに少しはらぶらぶかなぁって思うんだけど…」
その時シュッと後ろの襖が開いた。
織姫はその音にビクッと肩を震わせる。
振り向けば一護が立っていた。
「おー、悪い待たせたな」
「いっちー!」
「黒崎くん!」
「あ?どうした?」
「ううん、なんでもないよ!それじゃ行こうか。やちるちゃんまたね」
話はこれで終りとばかりに立ち上がる織姫。
一方やちるは一護をじぃっと見つめる。
「いっちー…」
「なんだよ」
「ぷるるんのコトすきなの?」
「は?突然何言って…」
「や、やちるちゃん!」
「ねぇどうなのー?」
「ど、どうだっていいだろそんなの!」
「…いっちーそれじゃぁぷるるんをえんぴつに取られちゃうよ?」
「はぁ?なんだよソレ。ってかえんぴつって誰だよ」
「知らなーい!じゃねぷるるん」
「あ、うん。またね」
やちるは早足で部屋を後にした。
残された二人はとまどいながら顔を見合わせる。