Bleach Novel

□気になる二人の関係は
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『気になる二人の関係は』・・・十一番隊編


*・*・*・*・*



久しぶりに尸魂界へと来た一護と織姫。

用事はさっさと終わったのだが十一番隊のメンバーに引き留められ今はその隊舎まで来ている。

一護は着くなり一角たちに連れ去られしまい、織姫はやちるとのんびりした時間を過ごしていた。

「このお菓子美味しいねーやちるちゃん」

「まだまだあるよ」

「本当?嬉しいなぁ」

二人はテーブルの上に山盛りになったお菓子を端から平らげていく。

そのほとんどはやちるの口に入っていったのだが。

「ね〜ぷるるんはいっちーとらぶらぶなのぉ?」

「や、やちるちゃん。急にどうしたの?」

「ねぇねぇどうなのぉ?」

織姫の戸惑いなど気付かずに、やちるは目をキラキラさせて尋ねてくる。

「えっと…らぶらぶって程じゃないけど…それなりにって言うか…らぶらぶになりたいなとは思ってるんだけどなかなか…ってあたし何言ってるんだろ」

「ふぅん…ぷるるんはいっちーのことスキなの?」

「えぇ!…えっと…その……ス、スキだよ?」

「ふうん…ぷるるんの片思いなんだぁ」

ザクッとやちるの言葉が織姫の心に刺さる。

なんとか弁明しなくてはと頭を巡らせた。

「あのね、やちるちゃん。一応ねお付き合いはさせて貰ってるんだよ?」

「おつきあい〜?でもらぶらぶじゃないんでしょぉ」

「うんとね、それなりに少しはらぶらぶかなぁって思うんだけど…」


その時シュッと後ろの襖が開いた。

織姫はその音にビクッと肩を震わせる。

振り向けば一護が立っていた。

「おー、悪い待たせたな」

「いっちー!」

「黒崎くん!」

「あ?どうした?」

「ううん、なんでもないよ!それじゃ行こうか。やちるちゃんまたね」

話はこれで終りとばかりに立ち上がる織姫。

一方やちるは一護をじぃっと見つめる。

「いっちー…」

「なんだよ」

「ぷるるんのコトすきなの?」

「は?突然何言って…」

「や、やちるちゃん!」

「ねぇどうなのー?」

「ど、どうだっていいだろそんなの!」

「…いっちーそれじゃぁぷるるんをえんぴつに取られちゃうよ?」

「はぁ?なんだよソレ。ってかえんぴつって誰だよ」

「知らなーい!じゃねぷるるん」

「あ、うん。またね」

やちるは早足で部屋を後にした。

残された二人はとまどいながら顔を見合わせる。
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