Novel 1st
□背伸びした距離
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背伸びした距離・・・早く追いつきたいのに。
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「ねぇ…先生?」
「ん?」
若月先生と付き合い始めてから2ヶ月。
私は高校3年になった。
もちろん教師と生徒の間はお付き合いは秘密。
でも休日に先生の家に遊びに行くのが当たり前になっていてそれで充分だと思っていた。
もはや通うのが習慣となったお昼休みの保健室で私は聞いた。
「先生最近なんか変じゃないですか?」
「そうか?別に変わらねぇぞ」
吸っていたタバコを揉み消しながら言う先生。
「…絶対変…」
「なぁにを気にしてんのかなぁヒトミちゃんは」
先生は立ち上がって私が腰掛けているベットまでやってきて隣に座る。
「オレ様は別にいつも通りだよ」
「………」
チュッ
先生が軽くキスをする。
ほのかにタバコの匂いがした。
無言で先生を見上げる。
「んな顔すんなって、なんならもう一回キスするぞ?」
「もぅ、先生ってば!」
「ほら昼休み終わるぞ、教室戻りな」
そう言って私の頭をクシャっとすると先生は笑った。
「は〜い」
なんて返事をしたけどやっぱり納得出来ない。
先生は何か悩んでるんだと思う。
でもきっと聞いても今みたいに言ってくれないんだろうな。
今度の休日は久々のお出かけデートだし先生が少しでも楽しんで元気になってくれたら良いけど…。
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