僕の記憶の扉

□第四章
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 五、赫色
 今、子どもに戻って、一週間が過ぎようとしている。そして、気づいたことが、思ったことがある。
 子どもにとって、大人はとても大きな存在だということ。子どもは大人を見て育っていく。大人を手本として生きていく。私もそうだった。今も、そう。わからないことは大人に聞いて。真似をして。
 だから・・・。だから、早く大人になりたいと思う。そう、何でもできる大人に。
 子どもの目には、大人は何でも自由にできるように映る。そう思って子どもなりにがんばっている。
 そして、思うのは、自分に子どもができたらいい親で、大人でいようということ。
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