物語

□ダイヤモンドが恋をした
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雨の日の駅前で私は一人さまよってた。

当然傘なんか持ってるわけなくて
むしろその時はいっそのこと雨に濡れてしまえば嫌なこと全てを忘れられそうな気さえしてたから
傘がないことなんてさほど気にしなかった

終電あとの駅前は静かで人はほとんどいなかった

そんな静かな駅前で雨に濡れて歩く私の心はぐちゃぐちゃで

さっき起こったことを頭のなかでひとつひとつ順番に並べて考えたら悲しくなって涙が流れてた。



そんな私は無意識のうちに声をあげて泣いていた。


『大丈夫?』
優しい声をかけられて私は振り返った。
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