Night Dawns

□第一片 始まりのカケラ
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第一片 始まりのカケラ


魔法と機械が織りなす世界、アタラクシア。
その世界の中心に位置しており、主に魔法が発達しているソムリナ王国のとある森の中で異変は起こった。


「ここは…どこだ?」


突如光とともに現れた少年は、周りを不思議そうに見渡していた。
最初は不安そうにしていたが、七色に光る花、歌を歌いながら飛んでいく鳥などを見ていくうちに好奇心に負けたのか、目に映る全てのものを見逃さないようにしながら少年は森の奥へ奥へと進んでいった。

その様子を草むらから見ていた影が二つ。
少年の気配が消えるのと同時に草むらから出てきた。

「あの子…いきなり出てきたね…」

「うんうん!出てきた出てきた!
でも、あの子森の奥に入って行っちゃったよ?キケンだっていうコト知らないのかな…?」

「誰かに知らせる?
あの子ちょっと心配…」

「でもでも、あの子自体キケンかもしれない!いきなり出てくるなんて怪しすぎるよ!」

「でも…」

二人がこそこそと話している時、背後から誰かが近付いてきた。

「…お前らどうした?」

「あっ!」

「…!!」
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