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□dream milk
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「ここかぁ。」

今日から、私は高校生になる。

受験勉強を頑張っていたのに、推薦で全寮制の高校に行けることになった。

その高校の名は…

【私立魔黒学園】。

……。

「マグロって読めばいいのかな…」

変な名前ー…と思いながら、校門で校長先生が迎えに来てくれるらしいから、ずっと待っていた。

それにしても、“魔”なんて不吉な文字を学校名に取り入れちゃ駄目な気がするんだけどなぁ…。

(もしかして、魔法学校…とか?)

実は、ずっと夢見ていた。
もしも、魔法が使えたら…どんなに楽しいかって。

でも…

「ありえないよね…いくら魔って文字が入ってるからって」

この世界には、魔法なんてもの…存在しない。

とっくに分かっているはずなのに、この学校に期待してしまった。

まぁ、魔法なんてなくても、そこそこ楽しい生活だったし…きっとこれからもそうだと思う。

「こんちはーっ★ようこそ!我が魔黒学園へ♪」

「ひゃぁっ!?…って、子供?」

急に小さな男の子に話しかけられて、びっくりしてしまった。

ん?

今この子、我が魔黒学園って言った?

じゃあ、このちっさい小学校一年生みたいなのが校長!?

「なんて思うかぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「(ビクッΣ そんな急に叫ばないのー。先生びっくりしちゃうでしょ?」

「いやだって…ボク?遊びはお家でやろうね?」

「もうっ★だからボクが私立魔黒学園の校長さまなんだよっ★」

てへっ、と可愛らしく自己紹介してくる子供。

駄目だこりゃ。

「はぁ…。ボクいくつ?」

「1980歳だよ〜★立派な校長さまだもんっ」

……。

しょうがない。

このこの未来のために諦めさせようとしたけど駄目だった…。

そんなことを考えていると、子供が私の手を引っ張って魔黒学園に入ろうとしている。

「ちょっ!ボク!?勝手にはいったら怒られるよ!?」

「校長さまは怒られませんっ★」

ずりずりずり…。

「ぬぁぁ〜っ!!はーなーしーてーっ」

もういいや…。

ちょっと位遊びに付き合ってあげよう…。



しかし、私は衝撃の事実を知るハメになる。

この、魔黒学園の超夢のある事実を。



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