05/27の日記
15:28
雨の招待
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『俺の店に来る?』
親父から譲り受けたとその人は笑う。
こじんまりとした内装の店内はどこか安心感を漂わせていて。
いつも外からしか覗いたことのなかった様子に視線がキョロキョロとさまよう。
「はい、どうぞ」
ことりと置かれたマグカップには乳白色の液体と湯気が立つ。
「え!」
「ついでに作っただけだから、良かったら飲んでね」
「はい、…ありがとうございます」
雨で冷えた指先がじんわりと温まる。
こくりと飲めば蜂蜜とほんの少しショウガの味がした。
「暖まるかと思ったけど…ショウガ苦手だった?」
カウンター越しに話をしながら、心配そうな視線とかち合う。
首を振りながら、美味しいと答えればその人は嬉しそうに破顔した。
学校帰りに降り出した雨。
どうしようかとそのまま走り出した。
ずぶ濡れの私に声をかけてくれた男性は、
優しく笑って入り口から招く。
そこは学校の帰り道、いつも魅力的な建物。
中の住人も何よりも魅力的な人がいた。
@店長(名前募集中)
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一歩間違えれば犯罪
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