短編
□涙のキス Sequel
1ページ/7ページ
―――あの夜から一週間…柳宿と翼宿は互いに口もきかず、目さえも合わせなかった…。
「ねぇ鬼宿、最近柳宿と翼宿の様子が変じゃない?」
「?変ってどこら辺が?」
「だって今までは翼宿が調子乗ると柳宿が殴る…って感じだったけど、最近はそういう光景見なくなったなぁ、と思って…
それに二人ともなんか元気ないみたい…」
「そうか?
二人とも疲れてるだけなんじゃねぇか?」
「もう、鬼宿に聞いたのがバカだった!
私心配だから柳宿んとこ行って来る!」
バビュンッ
「あっ、おい美朱…
仕方ねぇ、俺は町で金稼ぎでもするか…」
.