短編
□星宿の趣味
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「はぁ、星宿様は今日も素敵ね…」
『もう〜柳宿ってばそればっかり!確かに星宿は綺麗だし素敵だけど…さっきから私の話ちゃんと聞いてるの!?』
「ん?あぁ、ごめん…全っ然聞いてなかったわ。」
『もう…柳宿なんて知らない!』
――翌日
「はぁ…」
『どうしたの柳宿。何か元気ないよ?』
「あら美朱じゃない…おはよう」
『おはよう…あっ、柳宿!星宿だよ!挨拶しないの?』
「…もういいのよ」
『!どうしたの!?』(もしかして振られた!?ラッキー☆酷)
「知っちゃったのよ…私。星宿様のご趣味を…」
(なぁんだ振られたんじゃないのか…ちぇっ)
「何なの?星宿の趣味って…」
『昨日の夜ね、あたし眠れなくて…それで星宿様を夜這いしてやろうと思って星宿様の部屋に行ったのよ…』
(くそーっ、星宿め!私も柳宿に夜這いされたい!)
「うんうん、それで?」
「そしたらね、中からウフン、とかアハンとかいう星宿様の色っぽい声がしたの…」
(えっ〃ほ、星宿!夜中に一人で何を!?)
『そ、それから?』
「あたし、思い切って窓から覗いてみたの。そしたら…そしたら!」
(何!?何なのー!)
「何とそこには女装して鏡の前でキメポーズとってる星宿様がいたのよ!
私もう悔しくて悔しくて…」
(星宿…そんな趣味があったんだ。弱味握っちゃった♪)
『で?何がそんなに悔しいの?』
「だって!あたしより綺麗だったのよ!?
もう自信なくすわ…」
(そっちかよ!)
「だからもうこの際…アンタにしようかしら?」
『ぬっ柳宿…〃』
(へっへーんだ!星宿に勝ったー!)
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