悪・人・天・魔 〜トリップ会社〜 オリジナル
□♪ヨン♪ コレハ、オマケデハ…?
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冥界の門。
それは無限に広がる真っ白い空間。
天界(天国や地獄の事)から冥界の門へ行くには、それぞれの天界に必ず1つ、設置されている扉を通れば難無く行ける。
扉と言っても、一見、どこにでもある普通のドア。
ドアの色は茶色。取っ手は長方形で銀色。取っ手を下へ押すと、開くタイプのものだ。
扉の中では真っ白い空間が無限に広がっていて、ドアの外からも中からも、正確な広さは分かっていない。
その真っ白い空間の中で、ひとつ、異質な物がある。
『冥界の門♪』と書かれた(描かれた?)看板を上に掲げた大きな窓。両脇には色違いのカーテンが束ねられている。
窓は人が2人、並んで立っても余裕がある程、大きな窓。
普段はガラス戸で閉まっているが、それでも見える窓の向こうの景色。
右側は金色の暖かい光が溢れる天国への入り口。そして、左側は鈍い銀色の圧迫感ある光が溢れる地獄への入り口。
右側で束ねられているカーテンの色はクリーム色が混ざった暖か味ある、白色。左側で束ねられているカーテンの色は真っ黒。
ここへ死者の魂が来る。 これからの道が定まる、重要な場所。
その場所に今、悪魔と天使と呼ばれる者達が来ていた。