06/27の日記

00:28
お試し3
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イェヤァ!性懲りもなくヤっちまいましたよ!


――――――――…

〜ニ〜




「ここがそうなの?」

「ええ、どうやらそうみたいです」

麗華が確認すれば、律は頷いた。
そんな二人の前には一軒の店―――定食屋がデンと建っていた。
美味しそうな香ばしい匂いがまるで誘うように中から漂ってくる。どっからどうみても定食屋。
文字が読めない麗華でも、それが分かる。

(‥‥‥‥とても試験をする場所には見えないわねぇ)

半信半疑な彼女だったが、まあ、ここ、地下世界だものね、という呟きのもと全てが解決した。まぁだ地下だと思ってるようだ。

一方の律はといえば―――

(まさかの主人公たちが受ける試験かぁ…。まぁ、内容知ってるだけでも有利だな。…危険人物には注意しないと)

特にピエロとかピエロとかピエロとか針男とか。
気を引き締める。

「それじゃ麗華さん、行きましょうか」

「ええ」

律を先頭にして二人は店の中に入る。

「いらっしぇーい!」

すると威勢のいい声が出迎えた。
視線を向ければ、カウンター席の向こうでフライパンを振り回しているオッサンがいるのを見て、麗華が(日本を思い出すわね)とか思っている間に、律は注文という名の合い言葉を。

「…ステーキ定食」

「焼き方は?」

「弱火でじっくり」

そして二人が案内されたのが個室で、何も知らない麗華はちょっと驚いた。

「ステーキ定食頼んだら個室だなんて…。この店、そんなに部屋数ないのに思い切ったことするわね」

「いや、あの、麗華さん。今から試験会場に行くんですよ。さっきのは合い言葉なんです」

麗華のどこか感心したような言葉に、律は慌てて誤解を解こうと真実を話した。
すると麗華は不思議そうに瞬きながら律を見る。

「え、そうだったの?…でも、試験を受けない一般人がその合い言葉を言ってしまったら‥‥やっぱり案内しちゃうのかしら」

「…さあ。その時は丁重に帰ってもらうんじゃないですかね?」

二人してうーんと首を傾げる。
その手にはナイフとフォークがキラリと光り、ジュージュー焼ける肉を切り出す。悩みながらも二人は食べていた。

パクパクと食べ続ければ、電子レンジを思わす音が鳴り響く。麗華が左右に開いた扉の上を見れば、そこには『B100』の文字が。これなら文字が分からなくても分かる。

(地下世界なのにさらに地下100階…。酸素大丈夫かしら)

不安に思っている彼女をよそに、律は立ち上がり、彼女を促した。

「着きましたよ、行きましょう」

この時、タッパーがほしいと密かに思った麗華だったが、頷き、律の後を追う。
そこには、すでにやってきていたハンター受験者たちがひしめき合っていた。

「意外と多いのね〜」

「麗華さん、これ、番号札です」

先に出ていた律に渡されたのは、407と書いてあるプレートで。
麗華がそれを左胸につければちょうど目覚まし時計のベルのような音が鳴り響いた…。

「いよいよ始まりますよ」

呟く彼の言葉は、ベルの音にかき消される。
聞こえたのは、そばにいた麗華だけだった。




つづく..?
――――――――
一番最後の番号札もらっちゃいました。
律くんは406です。



☆コメント☆
[一成] 06-28 11:32 削除
えっ、麗華さんも受けるんですか(゜ロ゜;?!続きがめっちゃ気になります。

[蓮華] 06-28 14:41 削除
あ、姉上が試験…。
一番はじめに脱落しそう。
これからどうなる!?次の話が早く見たいです。

[松永 雅] 06-28 18:07 削除
姉上マラソンできるんですか?
1〜2qで脱落しそうなんですが…

[氷織] 08-21 07:00 削除
きっと律君に姫抱きして運んでもらうんでしょうね。姉上様、この先イルミやヒソカとはどう絡んでいくのでしょう?続きが気になります。

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