06/30の日記

23:24
IF..6
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考えてみたら、意外と図々しかったりする主人公ですね。・・・まあ、私基本だからなぁ。(遠い目)



日本語 :【】
こちら語:「」
名前
┗帝架

――――――――…


ケータイを、開いた。

だけどそこには相変わらずの『圏外』の二文字が、私を嘲笑っているかのように在る。‥‥‥少し、考えすぎなのかもしれないけど。

むしょうに泣きたくなった。



〜ヨン〜



どうも私は単純にできているようだ。いや、前々からそのことには気がついていた。
眠いときは寝て(眠るまでがキツいけど)、お腹がすいたときはおかわりさえしてしまった。
葉さん、絶対呆れたな…。

自分の単純なアホさ加減には反吐が出る。あ、言い過ぎた。
‥‥自分で自分の批判したくせに落ち込むとは…本当にアホだな、私。

ハッ、と自分に鼻で笑った。

最初の頃の、異世界トリップなんつぅ人生で絶対起こってほしくなどなかった衝撃があまりに強かったからか、私はだんだん、冷めていくのを感じた。いや、違う…。何も感じないように、蓋をした。ギュッと、強く、強く、強く。
そうすれば、ほら、大丈夫。私は大丈夫。震えてなんかいない。
ポジティブに、考えよう。父もよく言っていたじゃないか。

『イヤなことがあっても、開き直っとけ。開き直ったヤツが勝ちさ』

微妙におかしいような気がするが、確かに、開き直ったほうが楽だ。

向こうが相手するのもイヤになるくらい開き直れ。
たかが異世界に飛ばされただけじゃないか。
帰れない、かもしれないけれど、野垂れ死にするかもしれない、けれど…。
そうさ、ここに来てしまったのは仕方ない。この際すべてに対して開き直ってしまえば―――

【―――って、どこまで開き直るつもりだ私。向こうがイヤになるくらい開き直るのはやめよう、うん】

自分にツッコミを入れて、しょうもない範囲を決める。
ああ、ほんと、私ってしょぼい。しょぼすぎる。
平凡極まりない私がトリップだなんて、神なんてものがいたら私に死ねと言っているようなもんだ。いや、言っている。悪意を感じる。
オマエのツマラナイ人生に華を添えてやったゾ、と誇らしげに言われたら、余計なことしくさりやがって!!!!と我を忘れて殴りかかるやもしれない。私をこんな状況に追いやった元凶がいたならばの話だけど。
まあ、目の前に現れても実際には殴れないだろうけれど…殴りたい。その時だけ理性というものを亡くしたい。私の拳に力をください。

(……ヤバい。さっきから思考がおかしくなってる)

私は、自分で思っているほど冷静じゃないのかもしれない。

(…頭、冷やしたい)

そう思ったら、自然と身体は家の外に出ていた。

この時の私は、本当になんにも考えていなかった。
考えることを、放棄していた。

ついでに言うと、葉さんには見咎められなかった。




つづく..?

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