06/23の日記
00:03
お試し2
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賛否両論があったこのクロスオーバー。
見たいと仰ってくださった方のために書いてみようかな、と思いました。いや、ぶっちゃけるとただ私が面白いだけ(殴)‥‥ゴホッ、なんでもないです。
いくらなんでも姉さん死ぬ、と拍手のコメント来てましたが、『確かに』と納得した自分がいたり。
でも大丈夫です。最強(凶)の君道主がついてますから。
あ、なんなら逆バージョンも書いてみようかな(蹴)グハッ‥‥(何が“なんなら”なんだ!)
姉上さま×君の進む道
――――――…
〜イチ〜
驚いた。
だって、地下世界にも太陽があるなんて!空を漂う雲もとってもリアルで、いったい、どんな原理でこの映像を作り出しているのか、私は律くんに訊いてみることにした。
「ねぇ、律くん。この空はいったいどうやってこれほどまでに精巧に作ったの?」
「え?空、ですか…?」
律くんはキョトンとした顔で私を見て―――悩み出した。
あまりにも真剣に悩みだすものだから、私は慌てる。
「ああ、別に分からなければいいのよ!」
「…そう、ですか?」
申し訳なさそうに眉を下げる律くんと私は、今、飛行船の中にいる。
地下世界でまさかの飛行船。何から何まで驚きの連続ね。
私たちは今、律くんの目的地である『ハンター試験会場』とやらに向かっていて、試験と聞いて私、邪魔じゃないかしら?と訊いてみたけど、律くんは『大丈夫です』の一点張り。
‥‥‥うーん…邪魔しないように気をつけなくちゃね。
「それにしてもみんな、いい人たちばかりね。とっても親切だわ〜」
律くんが飛行船に乗るために手続きした時、この世界の住人じゃないから戸籍がない私も乗せてもらえるようダメ元で交渉してくれて、彼らは快く乗せてくれたのだ。
その後も『ご用があればいつでもどうぞ!』と親身に必死な顔で言われたのよね。
「ええ、そうですね…」
律くんも嬉しそうに目を細めている。
「人の人情に触れると、嬉しくなるわね」
「ああ、分かりますその気持ち」
フフフアハハと笑いあう私たち。すっごく気が合うわね〜。
麗華さんに、『この空はどういう風に作られているのか』と訊かれ、俺は、麗華さんの世界には、空がなかったんだということを知った。多分だけど、おそらく、彼女がいつも見上げていたのは、作られたニセモノの空だったんだろう…。
そう思うと、この空が『ホンモノ』であることをどうしても説明しにくかった。
『ホンモノ』の空を見たことがない彼女に、この空は『ホンモノ』だと言っても、納得してもらえないんじゃないかと躊躇ってしまったのだ。
だから麗華さんが話を変えてくれて助かった。
話してみると、麗華さんとはなかなか気が合うことが分かって、なんだか嬉しい。
彼女には弟が三人いて、とってもカワイイらしく、顔を緩ませ幸せそうに話す麗華さんを見ていて、ああ、本当に弟さんたちのことが好きなんだなぁというのが伝わってくる。
「麗華さんの弟なら、みんないい子でしょうね」
「ええ、そうなの!みんないい子なのよ〜」
ニコニコ笑う麗華さんにつられて、俺も笑う。
まさか彼女の弟たちがみんな成人とっくに越しているだなんて‥‥‥この時の俺は知らなかった。
てっきり、まだ小さいのかと思ったんだけどな…。
つづく..?
―――――――…
二人の勘違いは更に深まる。
☆コメント☆
[一成] 06-26 09:06 削除
麗華さんと律くんの素敵なすれちがいっぷりが良いですね。しかも、例の弟たちが一般的に言って「可愛いよいこ」とは結び付かないであろうことも、律くんは知らないですしね(笑)
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