06/15の日記
00:28
お試し
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お試しで、ちょっと連載主人公を、別の連載に飛ばしてみます。クロスオーバーってヤツです。
いや、ただの妄想ですから。
姉上さま×君の進む道
―――――――…
〜ハジマリ〜
「‥‥‥あら?ここはどこかしら?」
ガクンと身体が下がったから、穴に落ちたことは分かる。だけど、ここが見たことのない場所だったものだから私は驚いた。
ホントにここどこ。
私はハッとした。
「まさか地下世界!?地下にも太陽があったなんてっ!」
ここは異世界だから、地下世界があってもおかしくないわよね!?
だったら地底人がいてもおかしくない!
興奮していると、下から声が聞こえてきた。
「‥‥‥あの、すみません。どいてほしいんですが」
「え?あ、ごめんなさい!」
下を見たら、どうやら私は男の人の上に乗っかっちゃっていたようで、慌ててどいた。
男の人は、上半身を起こして、私をマジマジと不思議そうに見つめだした。私も彼を観察してみる。
まず目を惹くのは、そのキレイな紫の瞳だ。なんだか人間の目じゃないみたい。
流石地底人ね!
髪もよく見たら変わっている。光が当たると、蒼になる。
私は初の地底人との遭遇に、ニコニコしていた。
これからハンター試験会場に向かおうとしていた時だった。
いきなり頭上から何かが降ってきた。
勢いよすぎてそのまま倒れたけど、落ちてきたものの正体を見て、俺は驚いた。いや、誰だって驚くだろ。
女の人だった。それも中華風の服を着た。
ニコニコして俺を見ている。
「‥貴方の名前を聞いてもいいかしら?私は紅麗華というの。あ、麗華が名前よ」
フレンドリーだ。少なくとも初対面の、それも落ちてきた人間が最初に起こす行動じゃないと、俺は思うんだけど。
もっと、こう‥‥慌てるとか動揺するとか。
普通に名前聞かれるとは思わなかった。
「えっ、あ、律、です」
「そう、律くんね。――あの、不躾で悪いんだけど‥‥良かったら、この世界を案内してほしいの。‥ダメかしら」
“この世界”って、まるで別の世界から来たみたいな言い方だな‥‥あ、この人本当に異世界から来たのかもしれない。
格好が変だし。
「‥‥この後行かなければならないところがあるんで、無理です」
「‥‥そう、なの。残念ね」
本当に残念そうに悲しげな顔になった麗華さんを見て、俺の胸に罪悪感がこみ上げた。ズ、ズキズキする。
・・・よく考えてみたら、この人、俺と同じ異世界から来た人なんだよな。ある意味仲間だ。
このまま放っておいたら、絶対、俺は後悔しそう。
だけどハンター試験にまで連れていけないよな‥‥。いや、大丈夫だ。
俺が頑張って麗華さんを守ればいいんだ。
よし、と頷く。
「あの、俺の用事に付き合わせることになりますが‥‥一緒に来ますか?」
おそるおそる言えば、麗華さんはパアッと輝いた笑顔になった。ま、眩しいっ!
「ありがとう律くん!」
・・・絶対にこの人は守らなければ。
素敵な笑顔の麗華さんを見て、俺は決心した。
つづく..?
☆コメント☆
[シノ] 06-18 20:52 削除
面白いです
続けられたら,続けてみて下さい!
[ハル] 06-20 01:45 削除
なんだか面白そう。続き可能なら是非
[泉花] 06-20 09:31 削除
姉上最強ですね。この調子でゾル家や蜘蛛やジン達を魅了しちゃいましょう。
[一成] 06-22 13:24 削除
面白いですよ!律くんも麗華さんも好きだから、二人が出会うなんて嬉しい限りです☆
[葵] 09-15 18:59 削除
面白いです続編書けたら書いて下さい。
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