06/14の日記
00:18
IF..4
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意外と見ている人、いたんですね。驚きですよ。
でも嬉しいです。(o^_^o)
日本語 :【】
こちら語:「」
名前
┗帝架
――――――…
〜サン〜
どんなに絶望しても、勝手に夜は明ける。それは昔から何一つ変わることのない日常。
だけど私にとってはどうでもいいことだ。
ボー、とただ天井を見つめる。
全然眠れないと思っていたのに、いつの間にか朝が来ていた。
どんなに夜が明けても、私が置かれている状況は、変わることはない。
ふいに、ノックの音がして、私は身体をこわばらせた。思わず起き上がって、寝台の隅っこに身体を押し込める。
(何やってるんだろ私)
そう、自嘲気味に笑った。
私は彼を知っているけれど、だからといってそれは文章の中の彼であって、私が実際に会った今の彼のことを信用できるかと言われれば、信用できない。
だって、彼が私に親切にしてくれる理由がないのだから。
いつ、放り出されるか分からない。私は覚悟しておいた。
「帝架、入るぞ。‥なんじゃ、もう起きとったのか」
扉が開かれて、入ってきたのはやっぱり葉さんだった。
私を見て、何か言っている。‥‥‥あいさつでもしたのだろうか。
少し迷ったけれど、私もあいさつを返すことにした。
【‥‥おはよう、ございます】
言葉が通じないということは、とても、不利だ。不便だし、通じないと思ったら、たちまち相手が恐ろしく見えてしまう。
こちらに近づいてくる葉さんを凝視していると、彼はその手に持っていた物を、私に直接渡さずに寝台の上に置いた。
私が相変わらず怯えている故の配慮だと、思う。
少しでも、好意的に見ないとダメだ。
「着替えの衣じゃ。悪いが、男物じゃよ」
気のせいか、どこか申し訳なさそうに言いながら、葉さんは出て行った。
後に残された私は、彼が置いていった物が何か確認することにした。
【服…】
それも男物の。
別に私は気にしない。むしろ、スカートは似合わないと自分で思っていたぐらいだ。まだ、男物の服がマシ。
着方は見よう見まねだった。
着替えた私は、部屋から出た。
このままだと、一歩も出られずにそのまま閉じこもってしまいそうだったから。
そんなことになったら、明らかに葉さんの迷惑になる。最悪だ。
歩いていると、葉さんに出くわした。
上から下まで遠慮なくマジマジと見られた。
「‥‥‥腹が減ったじゃろう。朝飯にするぞ」
歩き出したので、なんとなくついていく。
・・・何か言っているのは分かるけれど、どうにも意味が分からなくて、どう反応したらいいのか困ってしまう。
(言葉を覚えなきゃいけないなぁ…)
ああ、イヤだ面倒くさい。
拒否反応が出てきた。
だいたいにおいて、私はものぐさなのだ。
この後、身体というものは正直で、私は出された朝食を、完食どころかお代わりさえもしてしまった。
人間、意外と容易に死なないようにできているな、と思った。
つづく..?
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