negima!?・lyrical nanoha

□snowflake
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【pm.11:30】

「うぅ〜ん…こんなんでえぇやろか?」
目の前のものを見つめ、満足そうに微笑む木乃香。
「喜んでくれるやろか…?」

『snowflake』

「ふぅ…これで終わりか。」
刹那は夕凪を鞘に収める。
いつものように龍宮に頼まずに済んだのか、現在刹那は1人だった。

――…寒くなってきたな。

世界に存在するのが自分だけのように感じるほどの静寂。
ゆっくりと寮に向かって歩み出す。
刹那の足音だけが…響いていた。

気がつけば世界樹の前まできていた。
そしてそこにいる少女に、目を奪われる。
「お帰りなさい、せっちゃん。」
「木乃香…お嬢様…?」
少女――…木乃香は刹那に笑顔を向けた。


「こんな時間に、どうなされたんです?」
「せっちゃんを待ってたんよ。」
刹那の問いにアッサリと返事をする。すると刹那の頬は赤く染まり、俯いてしまった。
「…風邪でもひいたら大変ですよ。///」
「コート着とるし、大丈夫やて。」
「せめてメールをして頂ければ、お部屋までお迎えにあがったのですが…。///」
「仕事中はメール見るヒマないやろ?」
刹那の言葉をことごとく返す木乃香。
しばらくして刹那が何も言えなくなると、木乃香は刹那に寄り添った。
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