negima!?・lyrical nanoha
□Dear my sun
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あなたの笑顔はまるで太陽のようで
『この笑顔を守りたい』
私はただ、そう思った…。
【Dear my sun】
「せ〜っちゃん♪」
背後からかけられた声。
たとえ振り返らずとも、それが誰なのか刹那にはわかっていた。
「どうかなさいましたか?お嬢様。」
振り返った先にあったのは木乃香の笑顔――…ではなく、不機嫌な表情。
「せっちゃん、またお嬢様て呼んだ。」
「へっ?」
訳が分からず、マヌケな声を出してしまう。
木乃香は苦笑して、刹那の手をそっと握った。
「ウチはこのちゃんやろ?」
そのまま手を引かれ、木乃香に抱きつかれる。刹那の顔が赤く染まる。
「でっ、ですが私は…。///」
「ほんならウチ、呼んでくれるまでせっちゃんから離れへん。」
「はいぃぃっ!?///」
思わぬ展開で慌てる刹那をよそに、面白そうに微笑む木乃香。
「なぁ、早よう呼んで?」
刹那にもはや、選択肢などなかった。
「こっ……このちゃん。///」
「うんっ!せっちゃん♪」
木乃香は嬉しそうに笑い、返事を返す。
その笑顔に…刹那は眩しさを感じた。
――…あなたはその笑顔で…私を明るく照らして下さるのですね…。
刹那からも笑みがこぼれる。突然笑った刹那を、木乃香は不思議そうに見ていた。