U

□心、充電中
1ページ/5ページ




今年最後の、あなたとの時間。

来年も同じ時間を、過ごせますように。



『心、充電中』



大晦日は紅白で、その後はママと海外旅行みたいで。だから今日は奈々ちゃんが、今年最後のゆかりと過ごせる時間。

「ん、ぁ、ゆかりさん…くすぐったい」
「奈々ちゃん、いい匂いがするよぉ」

奈々ちゃんにくっついて、頭をぐりぐり。髪の毛とか乱れるんだけど…誰も見てないから、別にいいんだもん。

「ゆかりさん、けぇたんみたいですよ?」
「ほいじゃ、けぇたんには出来ないことしてあげる」

奈々ちゃんの手をとって、キュッの握る。
もう片方の手も、おんなじように。

「紅白までに、ちゃんと消えるといいね」
「ぇ、ちょっとダメですって!?///」
「聞こえな〜い♪」

首筋に顔を寄せて、ちゅーっと。
ついでにペロッとなめてみれば、見れるのは真っ赤な顔の奈々ちゃん。

「紅組だからって、そんなに主張しなくても大丈夫だよ?」

ゆかりさんのせいです、って視線が言ってるけど無視。可愛い奈々ちゃんが悪い。
でもこれくらい許してもらわなきゃ、ゆかりも満足できないの。

「ゆかりさんはワンコじゃなくて、いたずら黒うさぎですもんね///」


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ