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□心、充電中
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今年最後の、あなたとの時間。
来年も同じ時間を、過ごせますように。
『心、充電中』
大晦日は紅白で、その後はママと海外旅行みたいで。だから今日は奈々ちゃんが、今年最後のゆかりと過ごせる時間。
「ん、ぁ、ゆかりさん…くすぐったい」
「奈々ちゃん、いい匂いがするよぉ」
奈々ちゃんにくっついて、頭をぐりぐり。髪の毛とか乱れるんだけど…誰も見てないから、別にいいんだもん。
「ゆかりさん、けぇたんみたいですよ?」
「ほいじゃ、けぇたんには出来ないことしてあげる」
奈々ちゃんの手をとって、キュッの握る。
もう片方の手も、おんなじように。
「紅白までに、ちゃんと消えるといいね」
「ぇ、ちょっとダメですって!?///」
「聞こえな〜い♪」
首筋に顔を寄せて、ちゅーっと。
ついでにペロッとなめてみれば、見れるのは真っ赤な顔の奈々ちゃん。
「紅組だからって、そんなに主張しなくても大丈夫だよ?」
ゆかりさんのせいです、って視線が言ってるけど無視。可愛い奈々ちゃんが悪い。
でもこれくらい許してもらわなきゃ、ゆかりも満足できないの。
「ゆかりさんはワンコじゃなくて、いたずら黒うさぎですもんね///」
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