U

□sweet strawberry
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「んっ…うん、上出来だね」
「あの、別のやり方はないんですか?///」
「だってこれが1番簡単なんだよー」

私の首筋につけられた口づけの痕。
これがあるから“怪”と呼ばれるものは私に近寄れないんだけど…正直、学校とか大変なんですよ?

「ゆかりがつけたって、堂々と言えばいいのに…」
「言えませんよ!///」
「なんでー?ゆかり的には、奈々ちゃんに寄り付く輩がいなくなっていいのに」

“怪”だけならいいです。でも言ったら、恋人も出来なくなりますってば。
…そりゃ、まだ恋とかわかりませんが。

「主様、お腹が空いたの」
「お腹が空きましたぁ…」
「ん、ゆかりも空いた。奈々ちゃん、ご飯作ってくれる?」
「はぁーい…」

今日はどうしよう…最近、何か寒いからお鍋にでもしようかなぁ?

「…ちょいと待って、奈々ちゃん」
「何ですかー?」
「何か変なもん、持ってない?」

変なもの?そんなの持ってな――あれ?

「何だろう、このキーホルダー?」

いつの間にか鞄についていたそれ。苺をモチーフにしたデザインの、可愛らしいもの。

…でも何か、見てると苦しい。

「それ貸して」
「はい…って、あれ?」


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