negima!?･lyrical nanoha
□brother＆sister
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僕はいつだって､君を見守ってるよ｡
『brother&sister』
｢おかえり､クロノ｡｣
｢ただいま､母さんとエイミィは?｣
｢2人とも買い物､アルフも一緒みたい｡｣
フェイトはｷｯﾁﾝに向かい､ｶｯﾌﾟにｺｰﾋｰを注いで僕に差し出す｡それを受け取って､口に含んだ｡
｢いつもと少し違うな｡｣
｢翠屋の新作､ｵﾘｼﾞﾅﾙﾌﾞﾚﾝﾄﾞなんだよ｡なのはが『感想聞かせて』って｡｣
｢あぁ､美味しいよ｡｣
そう言うと､フェイトは笑顔を見せた｡
それを見るたびに､よく笑うようになったと思う｡
母親の為に傷ついてきたフェイト｡
そして彼女の笑顔を取り戻した､白い服の少女｡
彼女がいなかったら､フェイトはこんなに笑顔でいられたのだろうか?
｢クロノ?｣
｢ぁ…すまない､考えごとを少しな｡｣
｢仕事のこと?無理しないでね｡｣
途端に曇るフェイトの表情｡
なのはの怪我以来､フェイトは誰かが無理することを嫌うようになった｡
それなのに､自分のことは顧みない｡
そしてフェイトは――泣かなくなった｡
｢…フェイト､君は大丈夫なのか?｣
｢私は大丈夫､でもなのはは無茶ばっかりするから…｡｣
｢そうか…｡｣
聞いた意味とは違う返答だったが､僕は何も言わなかった｡
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