支葵×莉磨

□赤い、紅い
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  甘い……。

   莉磨の血は甘い。

食事は寮に入ってからはタブレットで我慢してるけど、つい、かじってしまった莉磨の血は甘い。

 どうしよう…癖になりそう。 






あぁ。吸血鬼は想い人の血を求めることでその思いを満たすって言うけど、こういうことなのかも。


そう思ったらなんか俺の中でしくっりしたからきっとそうなんだろう―――――――





 「支葵…ズルイ。」



今度は仕返しとばかりに莉磨が俺の首筋に咬み付いてきた。


母親にならよく咬み付かれるけど、なんか違う気がする…。





俺の咬み痕、もう治ってきてる。少し紅くなってて妙に色っぽい…。


莉磨も満足したのか、仕上げに軽く首筋を舐め上げた。頬も唇も綺麗に赤く色付いてて、なんだか色気を感じる。
ふと俺が付けた咬み痕に触れたみた。莉磨は少し身体をピクリとせた。自分が付けたモノだと思うとなんだか嬉しい。


もっともっと欲しくて、莉磨の全部が欲しくなってきた。この感情がムクムクと大きくなって、囚われるのを感じた。きっともう引き返せない。

だから、はじめに触れるだけの優しいキスを送るから――


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