支葵×莉磨

□恋文
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 「莉磨…。何読んでるの?」


まだ昼間部の授業中である午後2時。吸血鬼としてはかなり早い時間、遠矢莉磨はソファーで手紙を読んでいた。
そこに、彼女の仕事仲間でありクラスメートであり恋人でもある支葵千里がやってきた。



 「手紙。」


簡潔に答える莉磨。可愛らしい封筒に女の子らしい、丸く小さい字で【遠矢莉磨様】と書いてある。それを視界に収めた支葵は興味が湧いたのか、さらに追求した。


 「莉磨が女の子から手紙なんて、何時貰ったの?」


 「…さっきメイドさんが届けてくれた。驚いたことにファンレターじゃなくて、恋文よ。」


 「…莉磨。もう一回言って。」

 「女の子からラブレター貰った。」


あくまで簡潔に答える莉磨。同性からモデルとしてファンレターは貰ったことはあったが告白されるとは予想外だったようだ。支葵も聞き返してくるほどに衝撃を受けている。



 「その子は莉磨のどういう所が好きなの?」

 「クールで頼りになりそうでそこらの男の子よりずっと素敵…らしいよ。ちょっとこの子の妄想も入ってるからわかりにくいけど…」


溜め息混じりに答える莉磨。聞いてきた支葵も複雑そうな顔をしている。


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