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□以心伝心
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「あ゛ー……暑いってば…」

夏も真っ只中の8月の上旬ナルトは買い物にお決まりの「めんどくせぇ」の文句を言いながら出かけたシカマルを禁忌の森にあるシカマルの別邸の縁側に寝ころんで待っていた。上はタンクトップ、下は半ズボンとラフな格好だが、照り続ける太陽に灼かれ流れる汗は止まらない。

「お昼は冷や麦がいいってば…」

汁に氷を浮かべもちろん皿に持った冷や麦も氷で冷やしながらツルツルッと食べるのが今のナルトの願いだった。

「シカマルは…違うってばね」

シカマルはきっとナルトの栄養を気遣い冷や麦ではなくご飯ものなどを買ってくるのかもしれない。それを受け付けられる程の元気は今のナルトにはなかった。

「う゛ーひやむ「ただいま、…ナルト?」

帰ってきたシカマルの声がした。きっとリビングにいないナルトを探しているのだろう。しかしすぐに気配を辿り縁側にいるナルトの元へと歩いてきて、ダラリと寝ころんでいるナルトを見て呆れた顔をした。
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