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□あまりにも悲しく笑うから
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「なぁ…なんでだよ」
下忍の任務も、珍しく暗部の仕事もない今日
シカマルは死の森にあるナルトの別邸に来ていた。
暗部であることを隠しているナルトとシカマルは影分身を実家に置き本体はいつもこの別邸にいる
「シカ?」
「なんで、悲しいのに笑うんだよ」
昨日の下忍任務の帰り道
10班と7班は合同任務だったので
シカマルとナルトは一緒に帰っていた
その帰り道
「シカ、先に帰ってて」
「ナル?」
ナルトはさっきの任務場所に忘れ物をしてきた、と今来た道を帰っていった。
ナルトの行動を不振に思ったシカマルは、ナルトを追うことにした。
ナルトは他のことに気を取られているのか
シカマルが追いかけていることには気づいていなかった。
ナルトは途中で、任務場所とは違う場所へ行く道を曲がる。
シカマルもナルトに続いてその道を曲がった。
すると数人の、大人の気配
「…?」
何故ナルトがその場所に行くのかシカマルは不思議だったが
それはすぐにわかった。
「よぅ、九尾の化け物」
「ちゃんと一人で来たんだな」
「なんの用だってば?」
きょとんとした顔をするナルトもちろん、演技だが表はドベで通しているナルトは演技を続けた。
「憂さ晴らしに殴らせろよ」
「まー、お前に拒否権はないけどな。」
クククと下品に笑う男共に吐き気がする、とナルトは思うが怯えた表情をするのだった。