『我輩とエイプリルフール』
本日も忌々しいグリフィンドールの頭の悪さにほとほと呆れかえった……。
――コンコン。
こんな時間に我輩の部屋を訪ねて来るのやつは…。
「入れ…。」 「失礼します。」
我輩の恋人――。
「マミ。」
彼女はグリフィンドールだが我輩の愛しい恋人だ。
「どうしたのかね?こんな時間にうろついていつは減点されますぞ?」 「……………。」
どうしたんだろう?なぜ我輩の方を向かない…。
「…先生……。私と別れて下さい。す、好きな人が出来たんす……。」 「……………………。」 「…な〜んてウソで――」
バタン!!
「うわ〜〜〜〜〜ん!!」
ドタドタドタ――。
「せ、先生〜〜!?」
我輩は泣きながらガムシャラに校内を走った――。
大広間へ続く廊下にダンブルドアとマクゴナガル先生を見つけて駆け寄った。
「ダンブルドア―!ダンブ〜!!」 「!! どうしたんじゃセブルス!!」 「マミが…マミが好きな人が出来たって、我輩と別れたいって!!うわ〜〜〜ん!!!!」 「なんじゃと!!可哀想にセブルス…。そう泣んでもよい。」
廊下にいた生徒達が世にも恐ろしい物を見た様に顔が青ざめている…。 失神している生徒も何人か。
「セ、セブルス落ち着きなさい!生徒達が見ています!!」
かなぎり声を上げて注意するマクゴナガル先生。
「スネイプ先生!!!!」
そこへマミがやっとこさ到着!
「「「マミ!!」」」 「ウソなんです!今日、エイプリルフールでしょ?ちょっと悪戯をしてみただけなんです!!」 「エイプリルフール!?」 「ごめんなさい先生。」 「じゃ、じゃあ我輩と別れたいって、好きな人が出来たって……。」 「私には先生だけだよ!!」
今まで涙に濡れていた我輩の顔は満面の笑みに変わった。
「よかった〜〜〜!!」 「先生お部屋に戻ろう!!」 「うん」
二人が去った後…。
「ミネルバ!一人残さずじゃぞ!!」 「わかっています!!!アルバス!!!!」
前代未聞の光景に出くわし、他の生徒に知らせ様と散り散りに走って逃げて行く 生徒達に忘却呪文をかけまくるダンブルドア&マクゴナガル先生がおりましたとさ。
「ハイ先生!ア〜〜ン!」「ア〜〜ン」 「先生美味しい?」 「うん!美味しい」
バカップル!!
END
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