Normal
□永遠に
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不安だけが残ったままその場を去る。
数日後…――
「なぁ…閻魔のおっちゃん。」
「なんだ悟空か。久しぶりだな。どうした?」
久々の客に閻魔の気持ちは高ぶる。
「オラをさ…魂だけにしてくんねぇかな…。」
ドタッ!!!―
閻魔は驚きすぎて椅子から落ち,尻餅をつく。
「な,なんだと?悟空…正気か?;;」
閻魔の態度とは対称的に冷静な表情を悟空は見せる。
「やっぱオラさ…。ベジータがいねぇとダメなんだ。」
真剣な眼差しに閻魔も全てを理解する。
閻魔は黙り込み悩んだ結果…
「分かった。お前がそこまで言うなら…やってやろう。」
サンキュと親指を立てようとすると閻魔が再び口を開く。
「ベジータに…肉体を与えてやる。…だが1度でも悪さをしたら今度は何が何でも魂ごと洗浄してしまうからな…」
予想だにしなかった展開に悟空は状況がうまくのみ込めなかった。
「へ…?;本当かよ…閻魔のおっちゃん…;;」
テンパる悟空の目の前にベジータの魂を呼び寄せ,すぐに肉体を与えた。
懐かしく,そして愛しい姿が目に入る。
「カカロット…;//」
名前を呼ばれ現実だと分かった悟空の目からは涙が溢れ出た。
「ベジータ…ベジータァァ!!!」
ベジータは抱き付く悟空を拒絶することをせず,むしろ自分も手をまわす。
「ここじゃぁ微妙だから,とりあえず移動するか…。サンキュな♪閻魔のおっちゃん☆」
そのまま瞬間移動をし,一面が雲に覆われた穏やかな場所につく。
「おら…今が一番幸せだ。これからはずっと一緒にいられるな…」
二人は笑顔で顔を見合せ,口付けをする。
雲の上に二人は寝そべる。
穏やかな風が吹くとベジータは口を開いた。
「カカロット…。貴様が…//…ずっと好きだった…///」
その言葉にも驚かずに一言だけ笑いながら返す悟空。
「あぁ…おらもだ。」
その後の二人の行方は誰も知らない。
言えたあの言葉…
あの時は言えなかったが…
今は違う…今は…
言っても貴様が消えない気がしたんだ…
ずっと貴様を離さない…
永遠に…
◆end◆
あとがき
→少し暗め??前から書きたかったストーリーだったんですが,「天と地」と被るので悩んでました;;結果書いてしまいましたが…//ベジ→カカっていうの好きでして…ハハ……ゔっ…失礼しまぁーす笑(逃げ??;;