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「い…いや何でもない;;気にするな…。つ…続けろ…;;」
するとカカロットは急にこんなことを言った。
「王子…ここから先は極秘の報告となります。他の者を退かせて頂けませんか。」
カカロットの言い方からして重大な報告だと思ったベジータは真剣な表情になる。
「分かった。おい,ナッパ。他の者も…少し席を外せ。」
まさか自分までは出されないと思っていたナッパは何か言いたげだったが,命令に従った。
「これでいいのか?ではその極秘報告とやらを話せ。惑星に関わることなのか?」
話の内容を早く聞きたいベジータに対し冷静にカカロットは言った。
「失礼ながら申し上げます。極秘ですので,この距離ですと聞かれる場合もございます。もう少し寄って頂けますか?」
聞きたい一心でベジータは自分がわざわざ移動することに全く嫌がらなかった。
椅子から立ち上がり,カカロットのもとへ下りていく。
カカロットのひざまずく前で止まる。
「このままだと聞けないだろ。貴様も立て。」
命ぜられたカカロットは立ち上がる。立つとベジータを遥かに越える高さだった。
ベジータを見下すような形だったが本人は気にしなかった。