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□天と地
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「そぉいうことだったのか…。残念だなぁ…」
今にも泣きだしそうな顔をしながら悟空が寂しそうに言う。
悟空も罪人が魂だけになることは知っていたが,愛しい人がそうなるのはどうしても受け止められなかったのだ。
「でも折角今の時間貰えてんなら大事にしねぇとな;;」
「フン…そういうことだ。」
悟空は少しでも今をベジータに楽しんでもらえるように色々考えた。しかし,考えていた時一つの疑問が出てきた。
「ベジータはなんでその貴重な時間…わざわざオラんとこにきたんだ?ブルマ達の方が大切じゃねぇのか?」
「Σなっ…//」
意外な質問が飛んできてベジータは焦った。実際彼の心情は,家族より悟空の方が大切だったのだ。
「フン…;…た…ただ貴様にブウが倒せないということを言いにきただけだ;;」
顔を真っ赤にしながらベジータが慌てて答えた。
その様子を見ていた悟空は今までの経験上ベジータの行動パターンが分かっていたために,全てをそのセリフから理解した。