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□磁石
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その日の夜…

ベジータはなぜか寝付けずに,自分の部屋から飛び出し,大きな木が一本聳え立つ丘のような所でぼーっと夜空を眺めていた。すると突然背後から声がした。
「よっ!!おめぇも来てたんかぁ!!」
全く警戒していなかった為にベジータは驚き,振り返った。今まで思い続けてきたやつが立っていた。
「なんだ貴様か…」
「なんだとはなんだよぉ!!」
相変わらず子供のような表情で話しかけてくる。
「なぜここが分かった?」
ベジータの質問に対し悟空は少し恥ずかしがりながら答えた。「いや…あの…オラなんだか今日は眠れなくて…気を探ってたらたまたまベジータの気を発見して…それで…きたってゆ―か…」
なんだかぎこちない彼の口調を,ベジータは不思議に思った。「貴様の家はまだ悟飯が起きていただろう。なぜわざわざ出てきたんだ?」
「あれ?おっかしぃーなぁ…なんでおめぇ,オラのぅちの状況分かってんだ?」
ハッと我に返ったベジータだったがもう遅かった。ベジータは悟空の気を探っていたのだ。
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