UnderT
□傷痕
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少し笑ったベジータにピッコロはドキッとした。初めて見る穏やかな笑顔に驚いたのだ。
「ん?なんだ貴様…じろじろ見やがって…」
「Σ…い…いや何でもない;それより風呂でも入るか?汗まみれのままだと気分悪いだろ。」
一瞬顔を赤くさせたピッコロだったが,直ぐ様平常心に戻したようだ。
「そうだな。」
ここの風呂はカプセルコーポレーションより広くて綺麗なため何気にベジータのお気に入りだった。
―ガラッ―
タオルを腰に巻いてベジータが戸を開ける。
露天風呂のような綺麗な風呂だ。
続いてピッコロも入る。
ピッコロ的には一緒に入ってはいけないものだと考えていたが,ベジータが当たり前のように脱ぎ始めたため男同士が入ることを気にしていないのだと分かった。
ベジータが先に体を洗い,ピッコロは意識しないために軽く体を流すと風呂につかった。
ピッコロからはベジータの背中が見える。
しなやかな筋肉に細い腰が目に入り,いつの間にかピッコロの自身は堅くなっていた。
それに気付いたピッコロは,洗い終わってこちらに歩いてくるベジータに気付かれないように入れ替わりになろうと考えた。