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□誰のもの?
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何故あんな話になったのか…
今更何を言っても遅いが…
俺は物じゃない…
誰のもの?
ベジータの代わりに社長となったトランクス。
今日で5周年を迎えた祝いとして,カプセルコーポレーションで男だけの飲み会が行われた。
「だぁー!!…畜生…今日ベジータいねぇのかよぉ…俺来る意味ねぇじゃん!!」
バーダックは酒を一気に飲み干すと愛しの彼がいないことを悔やんでいた。
「んなこと言うなよぉ!!今日はトランクスのお祝いだろ?」
ターレスが仕方無さげに言うと,すかさずトランクスが口を出す。
「父さんの部屋でですか?;」
「いやぁ…;;……ベジータいないなら,せめて雰囲気だけでも欲しくて…;;」
ターレスが頬を掻きながら,気まずそうに言うと,悟空も便乗してきた。
「そうそうwやっぱベジータがいねぇとな☆…そもそも何で今日ベジータいねぇんだ?」
トランクスはギクリといった様子で話し出した。
「それが…」
数時間前…
「今日俺の祝いで飲み会あること覚えてますよね?」
「あぁ…」
トランクスはベジータと一緒に帰路についていた。
「軽く話すだけでしょうから,父さんも少し我慢して付き合って下さいね。」
「チッ…面倒だな…」
舌打ちをしながらも,参加を断らなかった父親の横顔をトランクスは笑顔で見つめた。
トッ…
「ふぅ…すっかり遅くなってしまいましたね。…って…あれ?Σ父さん…!?!?…逃げられた…;;」
「…って事で…父さんが今どこで何してるのか全く分からないんです;;すみません;;」
トランクスの話を聞いた3人は残念そうな表情をするが,その悔しさを酒にぶつけ始める。
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