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□結末
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結末







ウィーン…


「ベジータ!!…Σッ…!?」


カカロットがベジータの部屋に戻った時,ベジータはベッドの上で自分の体を抱きしめながら泣いていた。


「Σ…くッ…カカロット!!何しに来た!!!」


泣き顔を隠すようにカカロットに背を向け,ベッドの上に座る。


「…ベジータ……」


カカロットには腕を組み座るベジータの肩がカタカタ震えているのがすぐ分かった。


ベジータに後悔と困惑…そして恐怖が再び押し寄せていたからだ。


「ベジータ…」


カカロットは相手の名前を何度も呼び,ゆっくりと近寄りベッドの所まで来るとベジータの体を抱き締めようとした…


しかし手が動かない…


くそッ…

ベジータに触れない…

だって…

さっきまで…


カカロットの頭に先程までの行為の様子が蘇る。


自分の下で泣かせていたベジータを抱き締めることは出来ない。


オラ…

大変なことしたな…


ようやく気付いた大切なもの。


好きだからこそ起こった憎しみ…

何度も自分に遊びだと言い聞かせた…

だが無理だ…


ベジータは…

オラの全て…

やっぱりおめぇがいないと無理なんだ…


頭では次々と言葉が出てくるが目の前の本人に言うことが出来ない。


「ベジータ……悪かった…」


しかしベジータの反応は無かった。


正直カカロットの言葉は嬉しかった…

しかし…本当に信じていいのか…

また騙されているのか…

カカロット…

貴様…どういう意味なんだ…

その言葉は…


ベジータの心は疑うばかりでカカロットを信用することが困難だった。


「何がだ…?俺はどうせ貴様の遊び道具なんだろ…?」


顔を決してカカロットの方に向けず,小さくベジータは聞き返した。


「違うんだ!!違うんだよ…ベジータ…」


カカロットは言いかけたものの自分がベジータに言った言葉が頭をよぎる。


(おめぇの体で遊びに来た…)


確かに言った。


でも違うんだ…

何て言やいいんだ…

オラ…

ただおめぇが欲しかったんだ…

言葉が出ないままカカロットの目からは涙が落ちた。








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