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□永遠に
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貴様には最後まで敵わなかった…

俺があれだけ修行をしたというのに…

だが認めてやる…

貴様は全てにおいて俺の上だ…
貴様が…

No.1だ…








永遠に







俺は閻魔のやつが捕まり地獄が揺らいだお蔭で,肉体を得ることが出来た。

久々に体を動かしたい一心でジャネンバと戦うカカロットのもとへ行った。




だが敵わなかった。



結局はカカロットの足手まといになってしまった。
針の山まで飛ばされた俺を受け止める。

そんなカカロットが憎かった。

「二人が力を融合させれば勝てるかもしれねぇ…」

カカロットの言葉に俺のプライドが傷付く。

「一人では勝てないのか…!!貴様は…いつも俺の上をゆく…。俺がどんなに修行しても…追いつかないんだ…」

悔しさから涙が溢れ拳を強く握る。

「そんなことねぇよ。オラは肉体を持って修行してたんだ…おめぇとは違ぇから仕方ねぇ。」

貴様に同情なんかされたくない。


俺は仕方なく融合を許し,ジャネンバを倒すことが出来た。

二人の力で…。











戦い終わった後…二人は一人一人に別れる。
平和になったということは,また俺が魂だけに戻るということだ。

「ベジータ…」

呼ばないでくれ。貴様に呼ばれると気が狂いそうになる。

「おめぇがいなくなるのは寂しいよ…本当に。」

「ふんっ。俺は清々するがな…。そろそろ魂に戻る頃だ…」

また言えない…。何故俺は素直になれないんだ。

「ベジータ…最後にもう1度だけ言っておきたい…」

少しの沈黙が二人を包む。

「……愛してる…ずっと…おめぇがどこにいても…ずっと…」

とどめのこのセリフに俺の今まで持ってきた高いプライドが消えた。

「…カカロット…今まで悪かった。沢山迷惑かけたな…。貴様のこと…嫌いじゃなかったぜ…」

精一杯の俺からの言葉。カカロットに響いたかは分からないが,理解してくれてるはずだ。
俺は貴様を信じてる。

「…サンキュ♪」

貴様はせこい。いつもこんな時俺を優しく抱き締め,俺の心を奪う。
もう囚われの身だな…。

「ベジータ…」

呼ばれた方を向くと優しく唇を重ねてきた。

愛しいこの感覚…。俺を狂わすんだ。

やめてくれ。頼むから…

貴様が欲しくなる。

もう永遠に得られないんだから,最後にこんな気持ちにさせないでくれよ…。

「じゃ…また会おうな…」

最後にあの言葉を言わないと…もう逢えないんだから。

今まで口にすることが出来ずにカカロットを不安にさせたかもしれない。

「カカロット…。………フュージョンはもう御免だぜ…」

言えない。やっぱり言えないんだ。

言ったら…全てが終わる気がするから…。


シュン…――


俺は魂に戻った。
記憶はあるが肉体がない。

カカロット…貴様にまた逢えるのか…?
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