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□They are in love
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貴様を知りたい…

もっと…

貴様に…





貴様に会いたいんだ…




They are in love





下級戦士であるカカロットとの事件から数ヶ月が経った。

ベジータは未だにあの顔と声が忘れられずにいた。

そしてあの感覚も…。


ある時部下であるナッパがある提案をしてきた。

「ベジータ様。近頃はいい惑星も無くなり,派遣される戦士達も少なくなっております。暇になった戦士達は時間をもてあそんでおります。そこで提案なのですが,コロシアムのような大会を開いてはいかがでしょう。最後まで勝ち抜いた者には何か与えるのです。」

退屈していたベジータはこの楽しそうな提案にすぐに賛成した。

「よし。いいだろう。しかし最後まで勝ち抜いた奴は俺と戦うようにしろ。見ているだけではつまらん。」

「ベ,ベジータ様が出ては勝つ者などいま……Σッ……分かりました。では早速知らせて参ります。」

ベジータの怒りを察知したナッパは了解し部屋を出ていった。それから数日経つと続々と戦士達が集まり,トーナメント表が決められた。



「最後まで勝ち抜いた者は王子と戦える…か。フッ…こりゃ楽しそぅだな…」

一人笑うのはベジータが想うカカロットだった。







―大会当日…―

「それでは今から大会を開始する!!それぞれブロックごとに分かれ,始めてくれ!!」

ブロックごとに戦いが始まる。


ズズーン…

Bブロックで地響きがあった。

「おい…あいつ1発だぜ;」

一人の戦士が隣の奴に耳打ちする。

両腕を組み笑うのはカカロットだった。

「ヘヘッ☆おめぇ弱ぇなぁ♪」

へらへらしてそうなカカロットだが実力は確かだった。







ブロックごとに1人ずつ代表が決められた。要するに勝ち抜いた者だ。

「ここからはベジータ様の目の前で行われるから移動するんだ。代表者4人の中からベジータ様の相手が決まるからな。やめるなら今だぞ。」

忠告するようにナッパが叫ぶ。だが引く者は誰もいなかった。皆戦い好きのサイヤ人だからだ。


ハイレベルな戦いが始まる。二回戦目にはカカロットがいた。

ベジータは久々に見るその姿に目が釘付けになる。

カカロットは中級の力を持つ相手を始まりの合図と共にあっさりと倒す。

「Σなにッ…!!」

ナッパは目を疑った。
ベジータはナッパのその表情を見ると笑った。

「フンッ…あの程度で驚くな。貴様も奴に勝てる自信が無いか?」

ベジータの言葉に慌てて返事をする。

「い,いえ!!とんでもないです;ただ下級戦士のカカロットがあんなに強いとは…」

(カカロット?それが奴の名か…)


ドカッ…

そんな会話が交わされている間にも次々と勝敗が決まっていく。

試合の結果…

圧倒的な力の差を見せつけて勝ち抜いたのは,カカロットだった。


未だ驚くナッパにベジータは言う。

「おい,ナッパ!!奴が俺様の相手なんだろ?早く始めるぞ!!…フンッ…俺様の力を見せてやるぜ…」

自信満々に長い階段を一気にフワッと飛び降りると,位置につく。

「直接稽古して頂けるとはとても光栄です。宜しくお願い致します。」

ペコリと頭を下げるカカロットにベジータは挑発的に言う。

「貴様…覚えているぞ。前のような行為がこの場で出来るか?出来ないだろう。俺様にいかに大変なことをしたか思い知らせてやる…」

気持ちとは全く反対のことを口にするベジータ。

本当は貴様にまた逢えて嬉しいんだ…

素直に言えない自分への怒りがカカロットにぶつけられる。


両者構えるとナッパが再び叫ぶ。

「それではいいですか?……始め!!!!」

一斉に地面を蹴り二人が衝突する。

やはり技術的にはベジータの方が上だった。

ドカッ…バキッ…

ズドオォォォン…

カカロットはベジータに蹴られ,壁に穴を空ける。

相当奥まで入り,くずれた破片でカカロットの姿が皆の視界から消えた。
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