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□名前
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貴様は誰なんだ…
何故か気になる…
教えてくれ…
せめて貴様の…
名だけでも…
名前
ここは惑星ベジータ。
そこでは一人の男が暇でやることが無く,立派な椅子に座っているだけだった。
その男とはこの惑星の王子,ベジータだ。
そこへ直属の部下ナッパがやってきた。
「ベジータ様。下級戦士のやつらがバーン星を倒し帰って参りました。」
ひざまずくナッパに目も向けず,ベジータは答える。
「通せ。」
ナッパが下級戦士の代表で報告にきた者を呼んだ。
ウィーン…
ドアが開く音と共に入ってきたのは,サイヤ人名ではカカロットと呼ばれる男だった。
「ただいま戻りました。バーン星を完全に壊滅させて参りました。」
ベジータはつらつらと壊滅させるまでの過程を話すこの男の目を軽く見た。
その時初めて男の顔を見た。
「…?…どうされました王子…」
じっと見つめてくるベジータを不審に思い,一旦説明をやめるカカロット。
ハッと我に返ったベジータは顔を赤くさせ,慌てて言う。