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□磁石
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お互いを想う気持ちがあれば必ず逢える…

ずっと待ってた…


磁石



フリーザ戦との末に悟空は姿をぱったりと消してしまった。皆寂しく思っていたが,一番寂しかったのが彼の最大のライバルでもあるベジータだった。
「くそッ…カカロットはどこにいるんだ…」

戦友でもあり…ライバルでもあり…憧れの存在でもあった悟空がいなくなっては,何をすればいいのか分からなくなっていた。

毎日のように悟空のことを考え,一人寂しくため息をついていた。はじめは戦う相手のいない寂しさだったものが,次第に恋の寂しさとなったのは本人もとうに気付いていた。
しかし,認めたくなかった。
「(プライドの高い俺がなぜあんな下級戦士に…)」


そんなある日,悟空が地球へ帰るとの連絡が入った。ベジータの気持ちは高ぶったが,表では全く出さずむしろ冷たいムッとした表情を保っていた。

とうとう悟空が帰ってきた。変な衣服と業を身につけて…
「気に入らねぇ野郎だぜ…」
一人呟くと,さっさと家へ帰った。
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