UnderT
□原因不明
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原因不明
真夜中,ベジータは体の異変に気付き目が覚めた。
体がだるくて,熱い…
「コホッ…」
風邪を引いたことが確かなのは本人も分かった。
と同時に普段はない感覚が体の中で起き始める。
「なんだ?この胸騒ぎは…」
体温が徐々に上がり,熱い吐息が洩れ始める。
クラクラする頭の中で何かが見えた。
「カカロット?」
一瞬頭に思い浮かんだ姿が脳裏に焼き付き離れない。
むしろ悟空のことを考えると鼓動が速くなっていくのを感じた。
無意識に自身に手が伸びる。
「くッ…俺は何を考えているんだ…」
だが手は止まらずに,ゆっくりと動き始める。
「はぁッ…カカッ…//」
名前を呼びながら自らの手で快楽へ導いていく。
「おぅ♪なんだベジータ☆」
全く悟空の存在に気付いていなかったベジータは驚き,目を見開く。
幸い毛布の中でその行為をしていたため直接見られることは無かった。
「カカロット!?!?貴様…なぜここにいる;;」
慌てて毛布を鼻上位まで持ち上げ乱れていた呼吸を整える。
「特にはねぇな♪急にベジータに逢いたくなってよ!!」
ニコニコ笑いながらベッドに近付いていく。
ギシッと音を立てて,ベッドに乗る。
やばい雰囲気だと判断したベジータはすぐにストップをかける。
「ま…待て!!今日はちょっと体調が悪いんだ…;;風邪をひいたみたいでな…//」
少しわざとらしく咳をするベジータをを見て,悟空は心配そうに見つめる。
「そうなのか?大丈夫かよ;」
しかし悟空はやめる気配はなく更に詰め寄りベッドに体を乗せる。
(バレてなかったみたいだな…;)
ベジータは少し安心する。
そこへ急に先程まで慰めていた自身に刺激が走る。
「ぁ…ッ…//」
既に硬くなり敏感になっているソコへの快感に思わず声が出る。
悟空が厭らしく方膝で毛布の上からソコを押し付けていた。
「ククッ…声が出ちまったなぁ…。そんなお芝居でおらを騙せるとでも思ったか?」
悟空は普段と異なった目付きで睨む。
「き…さま…ぁッ//知って…いたのか…ッ//」
再び息を乱し始めるベジータを見て怪しい笑みを浮かべる。
「もう最初に見た時から分かってたぜ♪あんな眼で見られたら誰だって分かるさ。」
寝ていては怒りが収まらず上半身を起こそうとベジータは両腕に力を入れるが,その瞬間自身を強く押される。
「Σひっ…ぁッ…く…//」
背中を仰け反らせ腰が揺れる。
ベジータのプライドの高さからイクことは許せないことであるためにシーツを強く握りしめ,イキそうになる自身を必死に抑える。
「限界に近いみたいだな…分かりやすい体だ…」
すると悟空は毛布の中に手を入れ,直接自身を扱き始める。
「あッ…やめ…//カカロ…ット…//」
「やべぇなベジータ…もうこんなだぜ?」
ベジータの愛液がついた手をわざと見せる。
その手でゆっくりと大きく開いたシャツの中に忍ばせ,胸を愛撫する。
「やッ…カカ…もう…限…界…///」
体を小刻みに震わせながら,どうにか理性を保とうとする。
「ッ…なんて顔してんだよ//」
風邪をひいているからか体が熱さの限度を越え,どんどん体温が上がっていくベジータはいつも以上に厭らしく悟空の眼に映った。
熱に体がついていかずに汗が流れ,呼吸が荒々しくなっていた。
その様子に悟空は欲情を抑えられなくなってくる。
優しく悟空は唇を首に落とす。
それだけでもベジータの体はびくんと跳ねる。
「はぁッ…カカ…ロット…//」
何度も呼ばれる名前に悟空も感じ始める。
いつもと違うベジータの態度に気が狂いそうになっていた。
今度は唇にゆっくりと舌を入れる。
あまりの愛しさに次第に激しくなっていく。
「は……んッ…あ…っ//」
ベジータは今まで求めていたその感覚に体から力が抜けていった。
悟空は口付けを交わしている間自身に手を伸ばし,再び愛撫し始める。
「…あぁぁッ!!///」
気を抜いていたせいで刺激に抑え切れず勢い良く吐き出す。
ぐったりと体をベッドに倒し,肩で息をするベジータに悟空は相手のことを想い今日はやめておくことにした。
「ごめんな…風邪で余計おめぇが色っぽく見えて…;//それにベジータも欲しがってたから…」
頭を掻きながら謝る悟空にベジータは言った。
「…///…今日は俺も体が変だった…//でも……まだ体が熱いんだ…」
胸を抑え苦しそうに息をする。
首からは汗が伝い,愛しい唇からは荒く熱い吐息が洩れている…
その状態を見てしまった悟空は何かが体の中で切れた。
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